浅草新春歌舞伎

入り口には勘九郎「かなくり」を初め役者たちの羽子板。入札の?ナンバリングを年齢と間違え、えらく若いのに渋い絵を描くなぁなどと呑気に鑑賞する。ちょっとした店などもあり卵焼き器を拝見する。先日釜浅で購入したものよりちゃんとしている値段もちゃんとしている。角の継ぎ目が綺麗に処理されていてプレス機ではなく手作業で折り込んでいくそうだ。
舞台は晴れやかな舞踊とともにはじまる。本編、菅原道真の家臣たちの苦悩を描いた物語。舞台挨拶の丁寧な解説によりストーリーがすんなりと入ってくる。役者たちの演技も熱が入っていて見応えがある、人形のような道真の子供の役に見入ってしまう。しかしこのストーリー、現代においてとても受け入れられるものではない。なぜこの演目を選んだのか訝みつつ、3つ目の舞踊、さすがに巳之助の踊りは匠であるが、ややこれ見よがしというか鼻につく部分もある。歌昇の若々しさに好感を抱いた。
この日は、この冬にしては気温が低くどの店も混み合っていた。入ったことのない喫茶店で小豆湯?つまり薄めたお汁粉をいただいく、程よい甘さでちょうど良かった。

またいこうと思う。