本八幡からの帰りに車窓から見ていて行きたいと思っていた国府台へ行く。
根本水門から江戸川河川敷を上流に歩く。対岸の東京都と違ってずいぶんとのどかだ。行き止まりからはテトラ帯になっていて岸辺には木々が茂っている。対岸を見なければ伊豆あたりにきたような印象だ。
川沿いから里見公園に上がる。国府台城跡や明戸古墳があり、歴史的に重要な場所のようだ。里見八犬伝の舞台でもある。緑が深く、水路や滝も配され良いのだが蚊が多く早々に退散する。
しばらく歩くと柳原水閘にあたる。規模が大きく深々とした堀に囲まれている。閘の脇でしばし休憩する、水上スキーが騒々しい。
矢切の渡しを目指し上流へ移動する。対岸の賑やかさとくらべうらぶれた雰囲気だ。野菊の墓ではこちら側から主人公は出発する。渡しがあれば、柴又へ行って休みたかったが当然休止中だ。しかたなく矢切駅方面に向かう。崖を上がると野菊の墓文学碑があり眺めが良い。
北総線矢切駅は1991年に開設された駅で、そのためか崖の下、下矢切あたりは開発の手を逃れた印象で風情は良かった。
2020.0905 国府台、矢切