nodasolt(卒業制作のための文章)

初めに地元である三陸を知ってもらうようなものをデザインしたいという希望があった。琥珀や海産物、風習など幾つかのテーマの中から『塩』というモチーフを選択した。様々な地域のパッケージや宣伝物などを集め調査を進めるうちに歴史的な事柄をピックアップしてゆく方向性が見えてきた。夏休みを使い博物館や史跡などをめぐり資料を集め制作の準備を行った。
成果物として何が適しているのか検証を重ねた末に、4年間取り組んできたグラフィックデザインを最大限に活かせる、ポスターで進めることにした。ラフスケッチを元に様々な手法で試作を行った。数多くの要素をふるいにかけ簡素化し、実寸でバランスを確認することを繰り返した。
余白の多いシンプルなデザインの中に多くの痕跡や思考を見ることができる。洗練された作品となった。